男優・山本竜二
公開日: 2015年12月4日金曜日
飲み屋のおっちゃんから「この人面白いよ」って言われて気になっていましたが、なんと図書館に著書が置いてあったので読んでみました。男優 山本竜二
表紙の写真だけなら棋士か何かかな、とも見えますが、なんせ○○○食ったとか、鶏を○○○したとか、伝説を持つ男。エピソードもぶっ飛んでるし文章も面白いので、あっという間に読めてしまいました。
しかし、イカれた人かと思いきや、ものすごく明晰。そして「自分は俳優である」という確かな芯を貫いており男気を感じました。まさに男優という言葉がピッタリです。
山本さんは次のように書いています。
いつでもちゃんと演じられるためには、どんな状況でもこなすことができるためには、常にカメラの前に立っていなければいけない、いつもカメラの前で演技してなければいけないって思うんです。
これを、本当にあらゆる現場で実践し続けた。そして「水戸黄門」など、一般の有名な作品に出演するようになった。これってすごいかっこいいなと思いました。
そして次のようにも。
たまにしかカメラの前に経っていないと、仕事がやっときても、経験が少ないからあがっちゃったりして実力が出しきれないってことも多いと思うんです。そうすると、もう次の仕事がこなくなる。だから、同じようなレベルの人たちが寄り集まって、なんだか酒屋の倉庫みたいな小劇場を借りて、マスターベーションにしか見えない自己満足の芝居をやるしかなくなってしまう。そんなんじゃ、当然、お金もらえないから、身銭切ってやるしかない。それは、僕には傷のなめ合いにしか見えない。それじゃあ、だめだと思うんです。
身につまされました。
正しい道を一歩々々歩いていけば結果がついてくる。だからだから弛まずに歩き続けていこう。そんな風に思いました。
とは言えさすがに強烈なエピソードもあるので万人には勧めません。
飲み屋で読んでてちょっと後悔した(笑)
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