演劇ユニット チリ 『黒い空似』

公開日: 2016年4月28日木曜日

作演出はブラジルの方。
短編作品5品&ボーナストラック(歌と動き)の構成。

基本的には普通の人たちに、あんまり普通じゃない状況がやってきた、みたいな作品群。
安心の主食だけどちょっとクセのあるスパイスがかかってる、みたいな印象。

 状況設定について丁寧に説明して観客に納得してもらおうという感じではなく「そういうもんか」と信じてさらさら観るのがよさそう。短編だと合理的。

でもなんか、役者は一生懸命伝えようとしてそうなんだけどこっちはわかんないみたいなシーンも多かったかなぁ。最近、難しいのはよくわかんないのです。

「グッバイ」が冗長なカンジもあるけど、淡々と繰り広げられるプロセスを魅せてくれる、他とはちょっと違う毛色の作品で一番印象に残りました。舞台はやっぱり、そこにいる生身の人間が見たいのです。

そういえば劇団ブラジルの公演も一度見たことがありますが、作りは丁寧だし、テイストが好きな方にはよいでしょうね。
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