ピーターブルック「Battlefield」

公開日: 2015年11月26日木曜日

ピーターブルックの「Battlefield」を観てきました。


印象的だったのが、幕が開いた直後、まばらに歩いている遅れ客と舞台上が有機的な調和を保っていると感じたこと。ただ自然なだけでなく、役者が観客とコンタクトをしていました。

ピーターブルックは著書の中で「そこに演じる人と観客がいればそれは演劇だ」というようなことを書いていましたが、それをまさに実践しているのだなと思いました。


戦争の後、いろんな寓話を巡る中で人間の在り方や意義を問うていくような時間でした。
ピーターブルックらしいなにもない空間、それにしてもなにもなさすぎなんじゃないか?!ってぐらいなにもなかった。過去のP翁の観劇体験では、毎回その空間の使い方の巧みさに感動させられていて、こんなにも雄弁な空間が世の中にあるのだと、それが楽しみになっていたのだけれど、今回は本当に何もなかった。ただなにも無い空間=自然があり、生き物がいて、人間がいる。「無常」を強く感じるような構成に思えました。

「なぜ神が人の行いの責任を取らないといけないと思うのか」というセリフが特に印象に残っていますが、 宗教や戦争を意識させられました。

しかし、あまりにもシンプルすぎて淡々としているので、仕事後の観劇のせいもあり眠気が・・・。


30年前の「マハーバラタ」 がどんな作品であったのか気になるところです。



去年はSPAC版観たし、来月は小池博史版を観る予定だし、なんだか「マハーバラタ」づいています。今演出家たちが取り上げたくなる何かがあるんでしょうね。いつか読んでみたい、とは思うのですが。。。
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