五輪エンブレムに思うこと
公開日: 2015年9月3日木曜日
佐野研二郎さんデザインの五輪エムブレムは白紙撤回になり、毎日毎日、次々に新たな"疑惑"が取りざたされています。昨日も、私の地元にほど近い秋田県横手市のチラシと酷似したものがあると指摘されていました。
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201509/20150902_43022.html
かなり似ています。
とはいえデザインが盗用かどうかを判断するのは難しいことですし、真偽はわかりませんのでそれに関して言うことはありませんが、思ったことをひとつ。
デザイナーは自分の作品を語る言葉を持たないといけないのではないか?ということ。
佐野さんのWebサイトでは今回の件に関するメッセージが掲載されています。
http://www.mr-design.jp/
こちらでも、模倣や盗作についてはきっぱりと否定しています。
「人間として耐えられない限界状況」に追い込まれているとのことで、そこに関しては心配だし同情もします。
しかし、本当に胸を張って自分のオリジナルのデザインだと言えるのであれば、こんな事態だからこそ毅然として自分の正当性を訴えて欲しいと思うのです。
氏のサイトに掲載された文章を読んで、日本を背負った意匠が「伝統的かつ新しい日本、東京を表現すべく大胆に、そして丁寧にデザイン致しました。」ではあまりに漠然としているのではないか、そんな印象を持ちました。
事情は違いますが、少し前に会田誠さんが東京都現代美術館で作品撤去の要請を受けたということがありました。その際、会田さんははっきりとご自分の言葉で自身の作品の正当性を語り、撤去要請の不当を訴えていました。
東京都現代美術館の「子供展」における会田家の作品撤去問題について
http://m-aida.tumblr.com/
盗作の疑いがある→白紙撤回
それで終わったら、デザインはそこで死んでしまうのではないか?
表現者には批判はつきもの。だからこそ、立ち向かう言葉が必要なんじゃないか。そんなふうに思うのです。
あ、ホントにパクリだったらどうしようもないですけどね。
あと、とりあえず、一番ダメなのは何の役にも立たない会長なんじゃなかろうか・・・。
「えらい目に遭った」じゃねぇよ!
0 件のコメント :
コメントを投稿